はじめての家づくりで考えたこと~小林住宅 W断熱~

2017年11月、小林住宅のW断熱の家を新築。建築時から現在の生活まで思いつくまま気ままに書き綴ります。

Ua値0.41 C値0.27 太陽光発電とエネファームのW発電 ZEH住宅 外断熱(内基礎断熱)と吹き付け断熱の内外W断熱  
タームガードとエコボロンのW防蟻 在来工法耐震等級3 第1種換気システム「澄家」 

換気システム「澄家」を使って将来してみたい夢①

こんにちは nao2です。


今日は「澄家」を使って将来やってみたい夢について書こうと思います。


まず、話は過去に遡ります。


床暖房の事なのですが、自分の中ではもともと床暖房はとても高価でランニングコストもけっこうかかるから自分の選択枠から完全に外れていました。


ところがモデルハウス巡りで一条工務店を訪れたとき、全館床暖房にとても興味を持ちました。その内容というのが、全館床暖房が標準で付いていて、さらにランニングコストもヒートポンプ式なのでびっくりするほどはかからないと・・・


一条工務店訪問で床暖房が身近なものと気付いてからというもの、一気に選択の射程内に入った瞬間でした。



しかし結局、前に書いた経緯から一条工務店とは契約せず、小林住宅の外断熱の家づくりをすることになり、色々と調べているうちにつれ「床下エアコン」に強烈な関心を持つようになりました。


床下エアコンは床下がきちんと気密と断熱されている基礎断熱の家にしか導入できないとのことで、幸いにもうちは基礎断熱の家を建てるわけですから「せっかく基礎断熱をするのだから床下エアコンだ!!床下エアコンをやるぞー!!」と決意し、営業のTさんや設計のNさんにも話をして進めることにしました。




ここで当時考えていたこととは・・・


<床下エアコンのメリット>


・何といっても床下エアコンは市販のエアコンなのだから床暖房と比べ断然イニシャルコストが安い!!


・エアコンを床下に設置するだけだからメンテナンスはフィルターの掃除くらいかな!!


・故障してもエアコンの交換だけで済む!!


・ランニングコストはヒートポンプのエアコンなので安い!!


・床が温かくなることで得られるであろう快適性!!




<床下エアコンのデメリットや不安要素>


・床下エアコンの設置場所や断熱処理を施しての設置、エアコンの温風を効率的に床下に循環させたり、ガラリをどこにどのように設置するなど具体的なノウハウはどうする?小林住宅は残念ながら確立したノウハウがないため主体的に対応できないし責任も持てないとのこと。


・マーベックス社にノウハウの助言をもらうことができるが、どこまで監修してもらえて主体になってもらえるのかは未知数。


・もともとエアコンは室内の壁に設置するもので、それを床下に設置するのはエアコンメーカーの推奨外(想定外)であり、万一の製品事故(例えば火災など)に対し責任を負ってもらえない可能性があるだろう。


・調べていくうちに澄家との相性は良さそうだが、その信憑性がどれほどなのかわからない。

・実際、床がどれくらい温かくなるのかわからないので床暖房と比べてどれくらい快適なのかわからない。




「デメリットや不安要素を一つ一つ検証してクリアーしていくしかない!!できるところまでやってみよう!!」と思い行動に移すことにしました。



~~次回は②へ続きます~~

床下換気って実際どうなの??~「澄家」の簡単な実験~

こんにちは nao2 です。


今日は「澄家」の「通気」について簡単な実験というには大げさなので(笑)簡単な確認を行いたいと思います。


その前に我が家の「澄家」のレイアウトをご紹介します。


正方形をイメージしてください。「澄家」本体は正方形の中心から北東の端寄りの床下に設置されています。
フィルターを通して吸気した新鮮な空気がそこから西へまっすぐ北西の位置に向かって吹き出します。
床下を巡った空気は床のガラリから室内に出くるのですが、そのガラリは2か所あります。
一つは南辺の中央辺り、もう一つは「澄家」本体の背中側、つまり東辺の北東辺りにあります。


「澄家」はスイッチで6段階の風量調節ができます。


現在のところ、べた基礎のコンクリートの水分蒸発が完全に終わっていないと思われますので、風量を5もしくは最強の6のどちらかで運用しています。(今は最強の6で運用)




「澄家」はどれくらいの風量なのか?


では、どれくらいの風量なのか確認してみたいと思います。
まず、「澄家」から西の方向へ直線距離で約4.5m離れた脱衣室の床下点検口を開けます。
点検口の床下から東を覗くと「澄家」の空気の吹き出し口が見えます。
「風量6」の状態で床下にティッシュペーパーを1枚かざしてみますと・・・


確実に手肌に風を感じます。ティッシュペーパーはほぼ直角に折れ曲がりひらひらと揺らされていました。


ちなみ同様に「風量1」でやってみると・・・


これも確実に手肌に風は感じますが、明らかに6のときよりは弱いとわかります。目視で直角の5分の1ぐらいの角度でひらひらと揺らされていました。


何となくイメージできたでしょうか??




「澄家」はちゃんと床下に空気が巡っているのか?


これについても確認してみたいと思います。(風量6で)
まず、トイレで使うワンプッシュの芳香剤を点検口から2発真下に発射し、同時にストップウォッチをスタートさせ、すぐに点検口の扉を閉めます。
そしてすぐに直線距離で約6m離れた南側のガラリと同じく点検口から約6m離れた北東のガラリに移動し、果たしてどれくらいの時間で匂いがするのかを確認するという方法です。


結果は東側は1分17秒でした。そのまま北東側にも移動しましたが、すでに匂いがしていました。空気が基礎の立ち上げりに当たって跳ね返ったり沿ったりしながら複雑な経路を巡って匂いがたどり着いたのだろうということが想像できます。
これらの実験により床下の「通気」はされていて、さらに「通気」の強さも以前よりもイメージできました。


床下と室内の「通気」・・・とても重要だと考えます!!
また、「澄家」の性能に、とても満足をしています。


次回は「澄家」を使って将来チャレンジしてみたい夢について書いてみようと思います。

換気システムについて ~マーベックスの「澄家」~

こんにちは nao2です。


今日は、マーベックス社製の「澄家」について書きたいと思います。


「澄家」は第1種換気システムですので、吸気と排気の両方をモーターで強制的に制御します。私が「「澄家」は凄い!!よく考えられているなー!!」って思っているところは・・・


「澄家」の凄いところ①⇒場所を取らない


まず、床下に設置することで場所を取らないことです。
(メンテナンス用の床下扉は必要です)


まぁこれは「凄い!!」っていうほどでもないですね(笑)


他社製品で、室内設置で半畳のスペースが必要、さらにメンテナンスのためのスペースも確保しておかなければならないというようなのもあります。


「澄家」の凄いところ②⇒床下に設置しているところ


床下に設置することは、それ自体にとても意味があると思っています。


基礎断熱はべた基礎で外部と完全に遮断され、外気との通気口もなく、結露や湿度対策に何らかの換気と通気の対策が必要となります。それを「澄家」がしてくれます。


家に高湿度や結露は大敵で、躯体の劣化やカビの原因にもなります。特に新築後2年くらいは基礎コンクリート内がの水分が十分に乾燥していないと言われていますので、おそらく蒸発した水分が床下に溜まりやすいと思われます。


理屈上、「澄家」は排気熱の90パーセントを熱交換し、床下の換気と通気を24時間休みなく行い、その空気が床下中を巡るわけですから、基礎断熱の効果と合わさり床下全体の温度環境と湿度環境はとても良好となるということになるようです。


このことを証明するためにも、もしずっとこのブログが続いていたら、来年の真冬に床下の温度環境や湿度環境について、きっちりデータを取って検証し、みなさんに報告しますね!!


「澄家」の凄いところ③⇒室内の温度ムラを解消させることに大きく貢献しているところ


前回に、「展示場のトイレと洗面所の出来事の体験」の話や「2F廊下で1Fのエアコンの熱を体感」の話、この冬にきちんと温度測定をすればよかったのですが「1Fリビング、2F廊下、3F和室の温度計による日頃の温度レンジ」の話のとおりです。


~~凄いと思ったところの整理~~


「澄家」は換気システムで90パーセントの熱交換なので「換気」という部分においては熱の損失が少なく温度ストレスはあまりないのだろうということは容易に想像ができていたのですが、「通気」という部分においては、全くというほど意識や想像ができていませんでした。


住み始めてこの部分を認識したことにより「凄い!!」となったわけです。


換気計画っていうくらいですから改めて我が家の「澄家」の設置場所からどのように空気を動き、それにより家自体の性能の維持やそこに家族にどんな快適性をもたらすのか、そして動かした空気がどのように回収されて排気されるのか・・・


このことを感じながら考えてみると「凄いなー」ってなったのです。


「う~んなんかもうちょっと具体的にイメージできるものが・・・もっとなにか伝えられることはないの??」と聞こえてきそうなので(笑)


次回は「澄家」で簡単な実験をしてみたいと思います。

換気システムについて ~軽く見てはいけない~

こんにちは nao2です


みなさんは、部屋の換気や空気環境についてどんなふうにお考えですか??
今日は換気システムについて書いてみようと思います。


家づくりを始めた当初は、「高断熱の家で窓を開けて換気なんてしてたらエアコン代がもったいないやん!!でも高気密だから換気は要るやろうし、重要なのはわかるけど、とりあえず付いてたらええんちゃうの??」とまあこんな軽い認識でした(笑)


ほんとの意味で換気システムの重要性に気付かされたのは、初めて小林住宅の住宅展示場に行ったときで、その時に換気システムの凄さに驚かされた体験があったからなのです。


展示場に初めて訪問した時は夏で、営業のTさんに展示場内のモデルハウスで説明を受けながら案内をしていただきました。
展示場のモデルハウスはどこのモデルハウスと同じくらいの大きさでそこそこ広く、そしてその日はとても暑い日だったのもあってなのかエアコン2台が稼働していました


「こんなに広い展示場なのに家庭用のエアコン2台でこれくらいの涼しさが得られるんだなー!!」と元々の期待値が高かったので想定内の納得という感じでした(笑)


ところがその後・・・とても不思議な体験が・・・!!


閉まっていたトイレや洗面所の扉を開けて中に入ってもなぜか涼しい!!??
え?なんで???・・・


ちなみに小林住宅の換気システムの標準仕様はマーベックス社製の「澄家」という機械です。


澄家の仕組みを簡単に説明すると・・・


第1種換気システムのため給気と排気の両方をモーターで制御します。排気はトイレや洗面所など臭いが気になったり空気が汚れやすい場所や各居室のクローゼットの中に排気口を設置し、それらの汚れた空気を吸い込むのです。


先ほどの話に戻りますが、扉が閉まっているトイレや洗面所では、臭いや汚れた空気を排気口から強制的に機械で吸い込み排気することにより、それにつられてクーラーが効いた涼しい空気が必然的に扉の隙間から引き込まれトイレや洗面所を涼しくさせるのです。

一方、吸気に関しては、外気がフィルターを通りながら強制的に機械で吸気され、排気との間で90パーセントの熱交換をし、それが床下を経由して1Fの床のガラリから供給されます。


展示場でのトイレや洗面所の体験があったおかげで「換気システムで換気は重要なのは当然、さらに空気の流れがとても重要だ!!」と考えるようになりました。


この体験からさらに「澄家」についてもっと調べてみようと・・・
そして「澄家」のほんとの凄さを知ることになりました・・・

次回は「澄家」の凄いと思うところを少し掘り下げてみたいと思います。

吹き抜けは必要?~実際に暮らしてみて~デメリット編

こんにちは nao2です。


前回、吹き抜けのメリット編ということで良いことばかりを書いたのですが、今回はこの冬に実際に暮らしてみた上で、「自分が感じた吹き抜けのデメリット」について書きたいと思います。


まず、デメリットについて冬特有のデメリットを感じることはありませんでした。


代わりに、年間を通じて感じているデメリットについて書いてみたいと思います。



画像右上が南側FIX吹き抜け窓と1F掃き出し窓(横滑りブラインド)


画像左側が東側FIX吹き抜け窓と1F部分のFIX窓


梁も写っています




工事中の画像ですが・・・
画像の奥が吹き抜けFIX窓です。


手前は2F廊下からバルコニーへの出入り口です。



吹き抜け窓のメンテナンス・日射遮蔽


我が家の吹き抜け窓は上の画像のとおり東側の天井付近のFIX窓と南側の大きなFIX窓は手が届かない位置にあります。


おまけに耐震性能上の都合で梁が1本吹き抜けの中を横切っていて、これらの掃除のことが大変気になるところです。


そもそも天井にシーリングファンを付けなかったのは、もちろん予算のこともありますが、掃除や故障のメンテナンスのことを考えての事であり、照明器具もあえて天井には付けませんでした。


照明器具は脚立に登ってメンテナンスができるようにと、他にも吹き抜けの窓の掃除やメンテナンスのことも間取り作成当時からとても気を配って考えていたんです。



吹き抜けを作る限りは、自分ができる限りの対策を考えました。




それが・・・窓のメンテナンスと日射遮蔽の工夫です。



間取りの作成時に、南側の大きなFIX窓の外側はバルコニーにしてほしいと要望しました。


これにより・・・


・FIX窓の内側よりも確実に汚れるであろう窓の外側は直接自分の手で掃除ができる。

・FIX窓の外側にスタイルシェードを付け、気候等に応じて好きな時にシェードを操作したい。


・バルコニーはインナーバルコニーにして軒を付け日射対策をしたい。



日射遮熱は窓の内側よりも窓の外側で行う方が明らかに有効であると言われ、外で使用するスタイルシェードは理にかなっています。



軒は日射角度の関係で低角度の冬の日射は家の中に積極的に取り入れ、高角度の夏の日射は軒で遮るという意味でとても重要な役割があります。


つまりインナーバルコニーにすると、2Fの窓は軒が形成されることになり、さらにその下の1F部分も自ずと軒が形成されるということでになります。




本来なら東側のFIX窓のも軒を付けたかったのですが、隣地境界の関係と予算の関係で全く対策ができないまま諦めました



結果として



東側FIX窓の両面の掃除及び日射対策ができない


南側FIX窓の内側の掃除ができない


梁の掃除ができない



という課題が残りました。




吹き抜けは音が響く?


一般的に高気密高断熱の家は家の中で音が響きやすいと言われているそうです。


そんな逆境の中で温熱環境を優先した結果、吹き抜けの壁と2F部分の廊下の壁を開放してオープンにしたわけで・・・


さらに我が家はトイレ、洗面所、バスルーム、2Fの各部屋以外はドアや扉を付けていないいわゆる「オープンな間取り」です。


こんなオープンで吹き抜けがある間取りは当然ながら音はよく響きます。


これははっきりとしたデメリットです。


何かを優先すれば何かが犠牲になってしまう典型ですよね(笑)



「じゃあどれくらい気になるの?」ということですが、テレビが普通についている場合、2Fの各部屋はドアを開けていれば音は当然聞こえます。


ドアを閉めた場合も音が全く聞こえないということはありません。


音量を数値でお伝えすればわかりやすいと思うのですが機器がありませんので・・・別の手段で・・・なんとか・・・伝えてみます(笑)


・子どもたちはドアを閉めれば勉強するのには全く支障がないと言っています。


・逆に扉を開けたまま勉強している状況は見たことないです。


・2Fの各部屋でドアを閉めて普通に電話で誰かと話したとしてもリビングには音どころか全く気配さえも感じません。


・リビングに居る時に2Fから誰かがドアを開けて廊下に出てきたとき、ドアを開け閉めする音は聞こえます。


・2F廊下で洗濯物干したり収納の扉を開けたり何かをしていたら音は聞こえます。


・2Fの全てのドアを開けてルーロ(自走式掃除機)を作動させると音は聞こえます。音が聞こえる方向も何となくわかり、音の強弱も廊下と部屋では違うためどこを掃除しているかがわかります。


・テレビがついてると2F廊下を歩く音は聞こえません。(家の中は全員裸足)



こんな感じです。何となくイメージでも伝わりましたでしょうか??


吹き抜けがあって、さらにオープンな間取りにすると、音の問題も併せて考えなければならないですね。