外溝をマイナーチェンジ
こんにちは nao2です。
大きな台風がやってきますが、最善の備えはできていますか?
関西でも昨年、自分の人生で一番強烈だと思うくらいの台風に襲われました。
ホントに大きな台風や豪雨が頻発していますよね。
我が家でも入居して2年近くになりそこそこの大雨もありましたが、今のところ「洪水になるかも」というようなことも全くなく、水捌けがいい立地に助けられています。
とは言っても、、、どうやら家づくりにおいても、これまで「想定外」だったことも「想定」しておかなければならない時代なのかもしれないですね。
基礎断熱は洪水が致命傷
基礎断熱はパッキン等もなく基礎は断熱材で覆い、完全に隙間をなくしてしまうので外気を通気させた換気はしないんです。
基礎内の換気は、第1種換気システム「澄家」によって換気することで結露を防ぎ、さらにその空気は床のガラリを経由して家中の全ての空間に新鮮な空気を供給しています。
つまり「基礎内は家の中と同じ」なんですよ。
こんな仕組みになっているので、基礎内が洪水被害に遭うことは「家の中が汚水によって汚染される」ことになるんです。
基礎内が洪水になると、基礎内に設置している高価な換気システムが故障するかもしれないし、故障しなかったとしても汚水で汚染された空気が家中に供給されるなんてことは想像もしたくないし、そういう意味で基礎断熱で洪水は致命傷になると思っているんです!!
基礎断熱を採用するなら必ず対策を!!
基礎断熱を採用するなら最も気を付けておきたい事、、、それは配管など貫通部の箇所だと考えています。。。
床下浸水までの洪水なら基礎断熱の構造上、基礎内に水が浸入することはなさそうですが、実際に住み始めて家回りを目視してみると「配管による貫通部シーリングの経年劣化」と「「澄家」の給気口と排気口」は水の侵入リスクがあると思っています。
シーリングの自己点検やメンテナンスなど貫通部に対策を施すことも大事ですが、基礎内に水を侵入させないためのもっと根本的なところに目を向けてみると、、、
まずは立地条件、土地です。。。
土地探しから家づくりを始めるなら「ハザードマップ」は必ずチェックした方がいいと思いますし、これは最も重要な事だと思います。
それともう一つは外溝です。。。
外溝の至る箇所に雨水枡が設置されているので安心・・・それってホントにそうでしょうか??
雨水枡の雨水は下水管と合流して流れていきます。そしてその下水管は低い方向へ流れていきますが、想定外の大雨によりその能力を超えてしまうことはないでしょうか??
処理能力を超えた水は必ず逆流してきます。
危険を煽っているわけではないですが、絶対に大丈夫とはならないですよね??
排水溝や下水管は家の敷地よりも低い場所にあるので、雨水桝の処理能力が限界になったとしても、そこから床下浸水になるまでは少しの余力があると思ったので、せめてそこの対策を外溝でできないかと思ったんですよ。
「澄家」の排気口です。
家が完成して実際に見てみると、洪水になれば確実に水が侵入するだろうと想像できます
「澄家」の給気口です。
給気口はカバーの中にあるので床下浸水では水の侵入はないですが、貫通部は気になります。
これらの配管も気になるところです。
画像で見ていただいた配管に対して、これは西側の段差です。
道路からモルタルで勾配を付けたことで段差ができてしまったんですよ。
雨水枡の処理能力を超えてしまったら砂利部分の水の逃げ場がなくなってしまいますよね。
外構工事の時は配管と段差のことを関連付けて想定できておらず、完成してから気付いたことなんですよ。。。
東側の段差です。
ここも砂利部分の水の逃げ場がありません。
マイナーチェンジ後の完成した様子
モルタルを削り溝を作りました。
家の外周部にある全ての配管の中から最も低い配管を見つけ、その配管の下部よりもレベルが下がるように計算して溝を削っています。
ホントはDIYでやりたかったのですが、機材がないとできないので外注しました。
東側も計算して溝を削っています。
東西の溝の深さが違って見えるのは、元々のモルタルの厚みが違っているからです。
もし、基礎断熱の家を建てる方がおられましたら、このことに限らず、基礎断熱と外構工事の関連についても考慮されてみてはいかがでしょうか。。。
今日も読んでくださりありがとうございました。