将来の気密性能の劣化を知っておきたい①
こんにちは nao2です。
快適な温熱環境で暮らす上で外すことができない気密性能と断熱性能。
小林住宅では、建築する全ての家でC値の測定を行っているんですが、完成時の測定ではなく、手直しがまだ間に合うギリギリの時点で行うんです。
もし、何らかのミスがあって悪い数値が出てしまった場合のことも考慮して、石膏ボードやクロス、外壁などを施工する前のタイミングになります。
ウレタンボードを施工した外断熱・・・わかりにくい(笑)
内側は吹き付け断熱が終わった状態
ちなみに小林住宅では、画像のように内外ダブル断熱を施工したところで気密測定。。。
我が家のこの時点での気密測定値は0.3で、小林住宅の基準は0.5以下なので余裕の合格です。
気密性能を上げるために
外断熱工法は一般的に気密性能が出しやすい工法と言われてますが、断熱材の継ぎ目や窓周り、屋根と壁の間など、そういったところには気密テープや吹き付け断熱を丁寧に施工するなど外断熱のノウハウを熟知した者が行わなくてはなりません。
それと、気密性能を上げる工夫としては、出隅や入り隅をできるだけなくして家の形をシンプルにし、気密テープや吹き付け断熱処理を行う箇所を極力減らすほうがいいらしいです。
このことは偶然というか、、、結果的には家の表面積が減ることで断熱性能も上がりますし、建築コストの削減にも繋がりますよね。
あとは窓の数と窓の種類。
窓の数が増えると、窓と壁の間の気密処理がその分だけ増え「気密性能・断熱性能・建築費」にも影響します。
さらには窓の大きさや方角とも照らし合わせながら慎重に検討して決めたいところですね!!
それと窓の種類についても気密性能のことを考えると、掃き出し窓や引き違い窓の多用は避けたいところで、できれば滑り窓か、もっと言うと場所によっては思い切ってFIX窓にしてしまうのもいいと思います。
と言うのも、、、我が家で実際暮らしてみて実感してるのは、エアコンを稼働しない春と秋の一時期だけ室内の温度調節のために窓を開けることがあるだけで、夏や冬は冷暖房効率を考えると窓を開けることはほぼ皆無です。
やはり高気密高断熱住宅では、換気システムがセットとなるので基本的に窓を開けることはあまりないですね。
家の完成時の気密測定値をきちんと知っておきたい
家の建築中のC値と完成後のC値にびっくりするほどの差はないとは思いますが、完成時のC値についてはやっぱりきちんと把握しておきたくて、我が家では完成時の気密測定も行ったんです!!
完成時のちゃんとした数値を起点として、その後、数年おきに気密性能を測定することで、我が家の気密性能がどれくらい劣化するのかを把握したいと思ったからです。
外断熱工法の劣化進行のデータはないかといろいろ探してみたけど、私が探す限りどこにも見当たらないんです。
たぶん、高気密・高断熱住宅が本格的に普及しだしてまだ経過が浅い事、外断熱工法を採用する家も割合的にも少ない事によるものだと思います。
「小林住宅のように外断熱と内側の吹き付け断熱の組み合わせで、劣化がどのように進むのか」とても興味深いとは思いませんか??
「長年住んでもほとんど変わらず劣化しない家が本当の意味で高性能の家」だと思っているんですが、、、
そういう意味で、外断熱工法で気密性能を維持するということは、外断熱の内側にある躯体の劣化を防ぐということになり、躯体が劣化しなければ結果的には耐震性能の劣化を防ぐことに繋がります。
躯体の劣化を防ぐ・・・この部分・・・
外断熱工法は気密・断熱性能ばかりに注目されがちですが、耐震性能の維持にも大きな長所であることは忘れてはいけないと思っています!!
あともう一つ、、、気密性能は換気システムを正常に機能させるためにも重要ですよね。
挙げればたくさんあるC値の重要性・・・
一定の劣化は許容できても、C値が1.0を超えてくるような著しい劣化があれば致命的だと個人的には考えているくらいC値の劣化は気になるところです。
次回は実際の気密測定の様子を含めて続きを書きたいと思います。
今日も読んでくださりありがとうございました。