外断熱工法の断熱材施工の様子について
こんにちは nao2です。
今回は、外断熱工法で建築中の我が家の実際の様子について書きたいと思います。
一般的な家は、柱と柱の間に断熱材を埋め込むのが一般的なのですが、、、
我が家は外断熱工法といって、家全体を外側から断熱材で覆ってしまうという建て方をしています。
グレーに見えるのは断熱材です。
我が家の外断熱はこのように家をすっぽりと覆うように断熱材を張っています。
じゃあ「どうやって断熱材を張るん?」ということなのですが・・・
外断熱に使われているビスと気密テープ
こんなビスを躯体に打ち付けて断熱材を固定させているんですよ。
こんなに特殊なビスってふだんはお目にかかることはないですよね(笑)
解説すると・・・
ビスの先のねじ切り部分は躯体に刺さり、、、
ビスの根元のねじ切り部分は胴縁に刺さるということなんです。
そして、ねじ切りとねじ切りの間のねじ切りのない部分に断熱材(硬質ウレタンボード)が貫通して留まるという仕組みになっているんです。
つまり「断熱材はネジが効いていない状態」ということになるんです。
まぁ、断熱材である硬質ウレタンボード自体が柔らかくてネジを利かせることができないので、こういう形状になっているんだろうと思っています。
外断熱工法は、ビスを使って断熱材を張っていくのですが、断熱材と断熱材の継ぎ目やサッシとの境目などには・・・
このような気密テープを使い、また場所によっては吹き付け断熱を使いながら、ひとつひとつ細かく丁寧に施工をして気密性能を出していくんですよ。
気密テープについては以前に記事に書いたとおりです。
このように、外断熱工法はとても手間がかかるので、内断熱工法と比べるとどうしても建築コストが上がってしまいます。
しかし、建築コストをかけた分、断熱性能や特に気密性能の数値は出しやすいというのも特徴の一つだと言われているようです。
地震や経年による気密性能の劣化について
外断熱工法で建てた家の極端な事例で「大きな地震で断熱材がズレて落ちてきた!!」みたいな話を聞いたことがあります。
まぁ、一口に外断熱工法と言っても、HMや工務店によっていろいろとやり方が違っているので、やり方によっては実際に剥落することもあるのだろうと思いますが、、、
でもそこの部分については「小林住宅の外断熱工法ではあり得ないだろう」と思っています。
「なんでそんなことが言えるねん!!」って言われそうですが・・・
私が建築中の現場を毎日通いつめてこの目で見たから言えるんですよ!!
それは・・・
基礎の上の土台から桟のように突き出した部分があり、その上に断熱材が乗っかり、断熱材がズレ落ちを防ぐ受けのような構造になっているのを確認できたからなんです。
このような構造になっているので、少なくとも断熱材がズレ落ちてくるなんてことはまずあり得ないだろうな~と考えています。
でも・・・
地震で断熱材がズレ落ちなくても、地震の影響で何らかの気密性能の低下が考えられるし、、、
さらに・・・
経年劣化の事についても、外断熱・内断熱に関係なく、高気密高断熱住宅では大きな心配事ですよね。
私もこのことがず~っと気になっているんですよ!!
このことで考えていることはたくさんありすぎて、とても一度では書ききれないので、建築現場を見ていて色々と考えた事や、劣化状況を数値として把握するために実践しることなどを少しずつ記事にしていこうと思います。
今日も読んでくださりありがとうございました。