はじめての家づくりで考えたこと~小林住宅 W断熱~

2017年11月、小林住宅のW断熱の家を新築。建築時から現在の生活まで思いつくまま気ままに書き綴ります。

Ua値0.41 C値0.27 太陽光発電とエネファームのW発電 ZEH住宅 外断熱(内基礎断熱)と吹き付け断熱の内外W断熱  
タームガードとエコボロンのW防蟻 在来工法耐震等級3 第1種換気システム「澄家」 

ローコストHMにするのかしないのか~決定まで③

お金をできるだけかけないで家づくりを目指すならタマホームという選択と、ある程度お金をかけてでも自分の中で納得できる一定の満足を実現できるHMという選択は、おそらくみなさんも一度はどこかで考えたことがある方も多いのではないでしょうか??


どちらもメリットデメリットがあるだけに・・・


ん~~!!正直私もだいぶ悩みました~~!!


一条工務店にしろ小林住宅にしろタマホームと金額面だけで比べたらどれだけ少なく見積もっても300万円以上の開きがあると・・・


当然ながら300万円についていろいろ考えてみましたよ・・・


車なら新車が買えるなーとか・・・


ローンなら数年分の返済額に相当するだろうなーとか・・・


300万円なら子どもの学費に回せてだいぶ助かるなーとか・・・


300万円の他の使いみちのことを考えるとこの金額差はやっぱり大きいなーってなりました!!


その一方でHM巡りを通していろいろなことを学び、悩み悩んでたどり着いた結論はというと・・・


「大きな買い物をするのなら後々に後悔はしたくない。
それなら最低限、それもほんとに最低限でもいいので、自分の中で絶対に譲れない部分をもう一度整理して、それだけでも実現できる家づくりをめざそう!!
それはやっぱり旧家からずっと思っていた地震に強い家と温度ストレスのない家だと!!」


これがお金と家づくりのジレンマを解消するために至った結論です。



この時点でタマホームは候補から外し、いよいよ一条工務店と小林住宅のどちらかに決める段階にたどり着きました。


この頃、ZEH補助金にもとても関心がありました。
ZEHとは、簡単に言うと年間のエネルギー(光熱費)が太陽光発電などの発電分で相殺できるなら国が125万円の補助金を出しましょうというもので、それには国が基準として定める高気密高断熱仕様で省エネな家を作らなければなりません。



「自分が目指す高気密高断熱で温度ストレスがない家」=「ZEH基準の家」に見事にマッチするどころか費用削減のために補助金もあるならばまさに一石二鳥だと考え、絶対にZEH補助金がもらえる家、それも標準でZEH基準を満たしているHMということで一条工務店と小林住宅を候補として挙げていた理由だったのです。



小林住宅と一条工務店のi-smartとi-cubeの価格差はオプションの採用などで変わってきますが、自分が色々調べて試算してみたことろ少なく見積もってもi-cubeで約100万円i-smartで約200万円以上の開きがあるように思います。


断熱性能はC値については小林住宅が優位ですが、Q値やUA値は一条工務店が優位ですし、標準でトリプル樹脂サッシ、全館床暖房やハイドロテクトタイルがついている一条工務店はとても魅力的です。


この金額の開きは先ほど書いたとおりの金銭感覚とほぼ同じで、この金額差が快適性とどのように自分の中で折り合いをつけるのかということです。



「こんなこと実際に自分が暮らして体感したわけでもないのに比較なんてできるわけないし、そもそも体感なんて人それぞれ違うのだから人の意見も鵜呑みにはできないなー」となかなかお金と快適性の折り合いがつかずにいました。


そんな中、時期は2016年の秋になり、HMをきめる決定的なことがありました。
それは、一条工務店は契約を取り交わさないと図面作成や具体的な話を進めることができず、一方で契約によってはZEH補助金の猶予に間に合わないことがあるとわかりました。つまり、間取りなどいろいろな決め事を行ってから契約すれば建築期間を十分確保できるが、契約してから間取りなど詳細を決めていては建築期間を考慮するとあまり時間的な猶予がないということです。


一条工務店でZEH補助金を受けている方も多数おられるようですが、少なくとも私の通っていた展示場では、ZEH補助金を受けて家を建てたいという思いに親身になってもらえるような雰囲気ではないと感じました。


一方、小林住宅ではZEH補助金を受けましょうと私の思いを気持ちがいいくらい快く受け止めていただけました。


このことにより一条工務店との金額の開きがさらに125万円開いたこと、それと「ZEH基準の家が建つならおそらく自分が最低限譲れないくらいの家は建つんじゃないかな?耐震性能についても等級3の家が予算内で建つことも確認できたので大丈夫かな?」


他にもキッチンやフローリングなどをはじめとする様々な設備が一条工務店とは比べ物にならないほど豊富な中から選択できること、間取りも生活スタイルや暮らしやすさに合わせて自由な発想で考えてもらえそうなどなど・・・



最後は勢いというか直感というかずばっと!!決定に至ったというわけです!!


それでも内心ではいろいろな不安は付きまとったままなのですが・・・(笑)

ローコストHMにするのかしないのか~決定まで②

候補に挙がったHMについて、2年前に展示場巡りをしていた頃を思い出しながら、今でも印象に残っている特徴と感想を覚えている範囲で書いてみたいと思います。



一条工務店


フィリピンに自社工場があるため、外壁タイル・断熱材・フローリング・キッチン・ユニットバス・太陽光パネル・床暖房・木材の防蟻処理等々、ありとあらゆるものが自社製造のためコストが削減され、結果的に顧客に安く提供されるしくみ。


外壁はTOTOの光触媒技術のハイドロテクトタイル貼り、全館全室床暖房標準装備、それとトリプル樹脂サッシやダブル断熱を採用し、圧倒的な高気密高断熱性能。またCMも一切行わないことでコストカットという企業努力も併せ、これだけの装備が充実しながらオプション抜きとはいえ坪単価は60万程度で叶い、とてもコストパフォーマンスが良いHMだと感じ候補としました。





クレバリーホーム


フランチャイズシステム展開が特徴。外壁が標準でタイル貼り。
私が訪れた展示場は断熱性能と気密性向上のためにアクアフォームを基礎から壁、屋根裏へ施工しているのが印象的でした。
価格はタマホームと大手HMの中間あたりであったため候補としました。





モコハウス


おそらくご存知の方は多くおられないかと思いますが地元のHM。
たまたまネットで高気密高断熱の家づくりに力を入れている会社を調べていて知り、展示場へ。
スゥエーデン建築家がプロデュースした特徴的なデザイン。
外断熱工法を採用。樹脂サッシよりも高性能の木製トリプルサッシ。
床材は天然無垢材。
高気密高断熱に強いこだわりを持つHMということで候補としました。





小林住宅


関西ではご存知のかたもおられると思いますがこちらも地元のHM。
展示場は西宮・なんば・千里・中百舌鳥にあり。
外断熱工法と内断熱のダブル断熱。
外断熱で最大のリスクといわれるシロアリ対策にはタームガードシステムを標準採用。
換気システムはのマーベックス製の第一種換気方式「澄家」を採用。
こちらも高気密高断熱に強いこだわりを持つHMということで候補としました。






まず、クレバリーホームは、床下にもアクアフォームを施工するため、万一シロアリが侵入すれば、アクアフォームの中が蟻道となり、シロアリの発見を遅らせ被害を拡大させてしまうであろう欠点から防蟻対策については特に強く心配したのですが、防蟻についての考え方が自分の考えとは合わずに断念。


モコハウスはデザインの好みが妻の好みに合わず断念。


一条工務店と小林住宅、それとローコストのタマホームの3つに絞られたのですが・・・


~③へつづく~

ローコストHMにするのかしないのか~決定まで①

リフォームの選択がなくなり、建て替えとなると施工面積で35坪程度でどのくらいかかるのかという予算の問題に直面するわけですが・・・


ローコストHMの代表格であるタマホームとを比較した場合、オプション等を含めなければリフォームの価格とほぼ同額で購入可能となり、耐震性能・断熱性能はもちろん、すべての物が新品なので、リフォームよりも後のメンテナンス費用も抑えられるものと考えました。


ローコストながらも、ダブルサッシLow-Eガラス、換気システム、断熱材も内断熱のグラスウールではあるが厚みや施工にも気を配り、耐震性能もお金をかければダンパーの採用や耐震性能を上げることも可能であるなど当時の旧家の状況と比べると、価格重視の観点で見れば、なかなか魅力のある提案だという印象を受けていました。




家を新築すると決めたなら、ハウスメーカーを決めて家を建てるまで1年くらいかけてじっくり検討するという期間設定をしましたので、「一生に一度の家を建てるならいろいろな情報を集めて総合的に判断しよう!!」という気持ちが芽生えてきていました。



予算についても当初は1500万円までと決めていたのですが、その値段でリフォームはできたとしても、とても自分自身が満足のいく家にはならないと想像できていたし、リフォームに1500万円出すのならもう少し予算を増やしてでも最低限の満足のいく家を建てたほうがいいという考えにも至っていました。



一方で、家のローンのために生活の他のことを大きく犠牲にすることは絶対に避けたいというジレンマもあるわけですから、家の性能と自分自身の満足度がどの価格で折り合うのかを探りながらHMの展示場巡りを行っていました。


この頃になると価格のタマホーム対〇〇という構図での比較で考えていたと記憶しています。


耐震性能はどこのメーカーももはや当たり前に気を配っていますが、高気密高断熱を売りにしているメーカーはさほど多くないとわかってきました。


最終的に価格のタマホームの対抗に絞られたのが一条工務店、小林住宅、クレバリーホーム、モコハウスとなりました。

新築を決意した理由②

新築を決意した理由①の続きです。


自分の中に「趣味や旅行などを含めた生活の他のことを犠牲にしてまで、家にお金をかけ過ぎたくはない」という考えが根底にありましたので、当初は建て替えよりはリフォームという選択で、耐震性・断熱性・間取り・水回りをリフォームしたいと思い、リフォームにも力を入れている有名な大手HM2社を訪ねました。



まずは、家の(旧家の)状況を把握するため、調査に来ていただき、家の構造から間取り、床下、水回り、屋根などを詳しく見ていただきました。



特にA社さんは耐震の診断もしていただきました。新築の家には耐震等級が1~3で設定されていますが、中古の家の場合も独自の尺度で基準が設けられているようです。
詳しい基準設定の根拠までは勉強していないのでわかりませんが、説明によりますと1が満点で数値化されているようです。


数日後、数値の報告があり、旧家の数値はなんと!! 0.29 との判定を受けました。
この数値が何を意味するのか分かるはずもなく、説明を求めますと・・・


震度5くらいの地震でも倒壊する可能性が高いというものでした。


「あ~やっぱり!!」って何となくそんな予感がしてたので驚きはなかったものの、この瞬間にリフォームか建て替えの決意は揺るぐことはないなーと確信した瞬間でした(笑)



断熱性能については断熱材を施工したところで、こんなに隙間だらけの家に気密性は確保できるはずもないと想像できたので、温度ストレスを解消する目的は価格との折り合いで我慢することも考えながら金額を聞いてみると・・・


2社とも概算で1500万から2000万程度かかるというものでした。



しかも耐震については1に近い数値まで上げたとしても尺度は違うものの新築の耐震等級1にもおそらく及ばないだろうという説明を受けました。



この説明を受けて思ったことは、この時点でほぼ同時にリサーチ済みのローコストHMなら同じ価格帯くらいで建てれるのでは?



しかも新築なら耐震性や断熱性もある程度かなうのでは?と考え、リフォームという選択はなくなりました。

新築を決意した理由①

新築を決意したのは2016年6月頃なので約2年近く前になります。


旧家は築40年以上が経過しており、これくらいの年数が経つと色々不具合が生じて来ます。


もともとは築20年の中古を購入して住んでたのもあり、いつかはリフォームか建て替えをとなんとなく考えていましたので、メンテナンスの費用は極力かけないと決めていましたので当然のことといえるかもしれませんね。




不具合を挙げてみますと・・・


・台風の雨風が玄関付近の壁に強烈に打ち付け雨漏り
  →一度きりでそれ以降は起こらなかったため放置


・屋根裏にイタチが這いずり回ったこともあり
  →進入路と思われるところ(屋根瓦と壁の隙間)を発見したため新聞紙で塞ぎ、上か
   らモルタルで固めた。DIYなので費用は千円くらい(笑)


・台所の窓付近にアリの行列を何度も確認
  →「アリの巣ころり」を薬局で購入して対策。


・阪神淡路大震災の影響で所々細かなクラックあり
  →ホームセンターでシリコンを買って梯子に上って埋めて回る。これもDIYなので数
   千円くらい(笑)


・雨戸の枠が腐食で外れる
  →木工用ボンドで補修


等々、挙げればきりがないのでこれくらいにしておきますが、他にも床が少し傾いていたりとか。



おまけに当時のことながら夏は暑く、冬は寒く・・・


日当たりも南北が道路でも間口に東西に住宅が近接しているためとても良好とまでは言えません。



ここまでならなんとか我慢もできるのですが・・・



諸説があるようですが・・・この頃、南海トラフ地震が30年以内に起きる可能性が80パーセントに上がったとどこかの記事で読み、「この家なんとかせなあかんな~」と思うようになりました。


これが決定的な動機です!!



次に住む家は、地震に強い家、もっと言えば南海トラフ地震に耐えるであろう家、それと同じ住むなら暑い寒いの温度ストレスがない家に住みたいと思い、行動に移すことにしたんです。