はじめての家づくりで考えたこと~小林住宅 W断熱~

2017年11月、小林住宅のW断熱の家を新築。建築時から現在の生活まで思いつくまま気ままに書き綴ります。

Ua値0.41 C値0.27 太陽光発電とエネファームのW発電 ZEH住宅 外断熱(内基礎断熱)と吹き付け断熱の内外W断熱  
タームガードとエコボロンのW防蟻 在来工法耐震等級3 第1種換気システム「澄家」 

床下エアコンへの道 ~2回目打ち合わせで聞きたいこと③~

こんにちは nao2です。



床下エアコンの導入について、次回の打ち合わせで聞きたいことの続きです。



 ↓ 前回と前々回です ↓








ズバリ聞きたいことは、、、




最も効率的で快適だと感じる床下エアコンの稼働方法ってあるの??






床下エアコンの快適性と電気代を考慮したちょうどいい塩梅の稼働方法があるなら聞いてみたいですね。。。




このような疑問がある理由として、わからないことがいくつかあるからです。




基礎外周部とスラブへの熱損失のこと


まず、熱の移動は温度が高い方から低い方へということで、屋外と屋内の温度差が大きければ大きいほど熱損失も大きくなりますよね。




床下エアコンを稼働させると当然、基礎内の温度が上がることで基礎外や地中への熱損失量が増えるのでは??という不安。






これを床下エアコンのあるなしに当てはめてみると、、、




床下エアコンがない基礎内は地熱や換気システムで熱交換された給気が影響するので、真冬でも基礎内室温は15℃~18℃くらい




これに対し、床下エアコンがあれば基礎内の室温はおそらく23℃~26℃くらい




基礎内室温は床下エアコンのあるなしで8℃くらい変わってくるだろうと思われるので、当然熱損失量は増えるはず。。。




で、この温度差がどれくらいの電気代に跳ね返るのかという疑問。。。




スラブへの熱損失についてはある論文を見つけたのですが、その計算上によれば我が家の家のサイズで電気代は月に数百円程度しか変わらないそう、、、ホントにそうなるのか??




基礎外周部の熱損失についても家の外壁と同じ断熱材を施工しているということは壁と同様の断熱性能があるはず(基礎はダブル断熱ではないが・・・)、、、計算上では電気代にそれほど跳ね返らないはずですが、これも実際のところどうなのか??




あと「広い基礎内をエアコンで暖める事は余分な暖房空間が増える」という考え方がありますが、よくよく考えれば、基礎高は居室の空間の5分の1程度しかないので、30畳の基礎空間は6畳の断熱が効いた居室と同等と考えれば、びっくりするほど電気代には影響しないはず。





床下エアコンだと暖気が2Fに届きにくくなる??


「床下エアコンだと暖気が2Fに届きにくい」と言われることもあるようです。




私の想像では「床下エアコンは壁掛けエアコンのようにダイレクトに室温に影響しにくくなるので、その分だけ2Fにも暖気が届きにくくなるのでは??」と考えています。




こう思ってしまうのも、床下エアコンは即効性がないだろうというのが理由で、床下エアコンを24時間連続稼働すればこの不安も解消できるのでは??といろいろと想像を巡らせているところでもあります。





これらの疑問を解消する方法として考えていること


これらの疑問を解消する一つの方法として「床下エアコンと、現有の1Fリビングの壁掛けエアコンの2台を同時に稼働するのがいいんちゃうかな??」というアイデア。。。




普通に考えると、2台のエアコン稼働は不経済であるのは明白。



そんな不経済な事をするのではなく、少し変則的な稼働方法をイメージしているんです。





例えば最もオーソドックスな方法とも言える、床下エアコン1台だけを温度設定23℃で24時間連続稼働する代わりに、、、



床下エアコンの温度設定20℃、同時に1Fリビングの壁掛けエアコンの温度設定も20℃くらいにして2台を同時稼働という方法。。。





床下エアコンの温度設定を少し下げれば基礎内の室温が下がり、基礎外周部やスラブとの温度差が縮まることで熱損失量は減るのでは??という考え方です。




さらにもう一つ、、、床下エアコンに加えてリビングのエアコンをダイレクトに居室内へ稼働させる事になるので、2Fへ暖気が届きやすくなるのでは??という考え方です。





簡単に言うと、床下へ100の熱を出すのではなく、床下へ50・床上へ50、あるいはその割合を変えながら最も心地よい体感に合わせ、熱を分割して出してはどうかというイメージです。





あれ!!??



これって、、、床下エアコンを置き型エアコンにした場合とよく似ていますよね。



※画像はお借りしました





床下エアコンを床置きエアコンでいくなら、本体の下半分を基礎内に潜りこませて設置し、下の吹き出し口を床下に、上の吹き出し口を床上に出るよう、基礎内と居室内の両方へ暖気を吹き出させるというやり方になります。





「それなら最初から床置きエアコンを設置すればいいやん!!」という考えにもなりますが、、、




床置きエアコンは壁掛けエアコンよりも高額で割高になるし、省エネ性能も壁掛けエアコンよりも少し劣るため、我が家では床置きエアコンは考えていません。




現有する1Fリビングのエアコンは冷房にしか使わなくなるだろうと思うので、それなら冬場の有効な活用も視野に入れておこうという程度です。





あっ!!、、、そもそも床置きエアコンにしたいと思ったとしても、ソファー下は高さ不足でできませんけどね!!(笑)







色々書きましたが、、、専務さんに聞いてみたい事



床下エアコン1台だけでも2Fの快適性にも問題なく、電気代も今の壁掛けエアコンとさほど変わらないのか??




いや、それよりも2台のエアコンを温度設定を下げて稼働した方が快適性が上がり省エネなのか??






この2点は聞いてみたいし、個人的にもエアコンの稼働方法についてはいろいろな選択と可能性がありそうな気がしています。








いよいよ床下エアコンの2回目の打ち合わせです!!



自分の中の疑問点は整理できたので、マーベックスの専務さんにしっかりと聞いてみたいと思います。





今日も読んでくださりありがとうございました。

床下エアコンへの道 ~2回目打ち合わせで聞きたいこと②~

こんにちは nao2です。



 ↓ ↓ 前回 ↓ ↓ に続き、2回目の打ち合わせで聞きたいことの続きです。




まずは、エアコンの設置についてのこと




床下エアコンを設置した開口部からエアコンの暖気が漏れないようにするためには、どのような開口蓋にするのか??



さらに、その開口蓋で閉じたとしても床との間にわずかなすき間が残るはず。
そのわずかな隙間をどのように施工するのか??




それと、エアコンから吹き出した温風が直接スラブ部分に当たるだろうとされる箇所の断熱施工はどうするのか??などなど。。。




他にも細かいところはあるんですが、ある程度決まったノウハウがあると思うのでしっかりと確認するつもりです。




まぁ、施工に関しての事はこれくらいです。






次に、、、自分の中で最も気になる事というか最大の関心事!!・・・




それは・・・





床下エアコンの体感としての効果は実際どれくらいあるのか??





というところ・・・








ちょっと抽象的な書き方でわかりにくいですよね。。。




もう少し詳しく書いてみると、、、




今現在「壁掛けエアコンでの24時間連続稼働と温度設定」で、そのまま床下エアコンで同じように稼働した場合、室温がどうなるのか??体感はどう変わるのか??




色々と調べてみると、基礎内での熱損失や壁掛けエアコンのように暖気が直接吹き出していないことで室温は若干下がってしまうが、その代わり床温度が上がるので体感的にはより快適になるそうですが、、、




実際のところどうなのか実際に体感している専務さんに聞きたいところ。






それと「基礎内を暖める事で床からの輻射熱とガラリから出る暖気の両方で室内を暖める」ことは理解できているが「床の輻射熱とガラリから出る暖気はそれぞれどれくらいの割合で室温に影響しているのか」という疑問。




これは、床から放つ輻射熱の熱量と、ガラリから吹き出す暖気の熱量を算出することではっきりしそうですが、計算で割り出すのは難しいそうかな??




計算上では難しいなら、実際に床下エアコンで暮らしている専務さんに「体感上、こんな感じちゃうかな??」くらいのことが聞けるなら想像しやすいかもしれないし、、、




それによって、ガラリの数を多少増減するこによって「床の輻射熱重視型床下エアコン」とか「ガラリ重視型床下エアコン」のような「タイプ別床下エアコン」のような選択の可能性があるのか聞いてみたいと思っています。




そのあたりは、ガラリの位置と大きさと数を最終的に決めていくところに絡んでくるのでとても興味深いところだと思っています。





考えているうちに深みに嵌ってしまい、色々と疑問が湧いてきます(笑)






今日も読んでくださりありがとうございました。

床下エアコンへの道 ~2回目打ち合わせで聞きたいこと①~

こんにちは nao2です。



事前にいただいている図案をもとに、もうすぐ床下エアコンの2回目の打ち合わせがあります。



図面をじ~~~っと見つめてると・・・ ???




疑問点や確認しておきたいことが山ほど出てきます(笑)




まずはガラリの設置場所、その数、大きさ




これは前回に書いたので省略します。




次に、設置場所と設置場所に近いリビングのガラリのこと。。。



ソファーと窓のこの位置関係・・・



ソファー下とリビング窓はこんなに近く、素人の私にとしてはショートサーキットしないか?と心配するところ。



それを回避するために基礎内に整流版を入れてダイニング下へ暖気の多くを流していくということですが、そのあたりはしっかりと説明を受けたいと思っています。






奥側のダイニング下には「澄家」本体があるので、換気システムにおいては給気の最上流になります。




基礎内の様子ですが、画像に写っている鳥かごの真下あたりに人通口が開いているだけで、リビングとダイニングは基礎の立ち上がりで仕切られている構造。。。




で、、、その人通口に整流板を使って大量の暖気を送ろうという計画。







言い換えるなら、、、換気計画で最下流のリビングから最上流のダイニングへ暖気を送り、澄家の流れとエアコンの暖気を合流させて順送りで基礎の中をきっちりと巡らせたいということ!!




なので「最上流のダイニング下へ上手く暖気を送ることができるかが床下エアコンの成功への大きな鍵」だと素人ながらに考えているのですが、このあたりの説明をもう少し突っ込んで聞いてみたいと思っています。





聞きたいことが多すぎてまだまだ続きます。。。



今日も読んでくださりありがとうございました。

床下エアコンへの道 ~2回目の図案が届きました~

こんにちは nao2です。



床下エアコンの設置に向け、2回目の図案を事前に送っていただきました。




打ち合わせは後日ですが、先にじっくりと図案を見て自分なりに質問事項等を整理したいと、こちらからお願いしました。




それと、多忙なマーベックス専務さんや小林住宅のSさんに無駄に何回も打ち合わせに時間を割いていただくのも申し訳ないというのもあります。





詳しい図面は掲載できませんが、代わりに大体のイメージが分かるよう紹介したいと思います。





エアコンの設置場所はほぼ決まり



1回目の打ち合わせのとおり、エアコンの設置場所はソファーの下で決定です。








図案によると、、、エアコンの給気がしっかりできるよう34mm以上の隙間を開ける必要があるようです。





画像のとおりソファーの奥が沈み込んでいるので、壁側からやや手前で34mmの隙間がが確保できる位置で設置することになりそう。






気になるガラリの位置は?


床下エアコンは、ガラリの設置場所、ガラリの数、ガラリの大きさがとても重要になってきます。




エアコンの能力を最大限に発揮させるには、エアコンから吹き出すの風量全てを床上に吹き出せるだけのガラリの数とガラリの大きさが重要で、ここをきちんと計算しておかなくてはなりません。




また、ガラリの配置場所は、暖気をしっかりと引っ張り込むためにとても重要です。




マーベックスの専務さんは、新住協の会員として日々勉強され、ご自宅にも床下エアコンを導入して研究され、さらに自社には床下エアコンと換気の研究施設まで持っておられるので、豊富な知識量と経験において申し分なく安心して監修していただけます。





特に床下エアコンは個別のそれぞれの事情に応じて設置計画を考えるので、設計者のセンスや勘の付けどころもとても大事な要素になります。



だからこそ監修してくださる人はとても重要になるんです!!




では、ガラリの位置を見ていきましょう。。。



まずはリビングの掃き出し大窓の下にガラリ設置



元々、澄家のガラリが付いているところにさらにガラリを追加します。



いわゆる「追いガラリ」です(笑)






掃き出し窓の上にも吹き抜け大窓があるので、やっぱりここのガラリは外せないところ。






リビング側から玄関ホールへ続く廊下ですが、右側の壁際にガラリ設置








玄関から続く廊下で階段も見えていますが、左の白壁の下にガラリを設置




階段のところの廊下を挟んで右側が洗面・脱衣室になるのですが・・・





洗面脱衣室の中に入って画像にある壁下にもガラリを設置





図案から読み取れる想像ですが、、、


後日、2回目の打ち合わせがありますが、色々想像しながら図案をずっと眺めています。




図案を見る限り「エアコンから最も遠い洗面所と階段エリアにも暖気を十分に引っ張り込もう」という意図が感じ取れます。





また、頻繁に扉を閉め切ることがある洗面脱衣室の中にもガラリを設置しているのは、入浴時に扉を閉めて裸になるので暖気が必要だろうという配慮を感じさせられます。





しかも、ガラリの数や大きさについては、場所によって大小がありますが、細かく計算をした上で考えられているのだと思われます。




図案を見ていると「なるほど~!!」って感心させられるばかりなのですが、一つだけ気になったところがあるんです。






図案によると、リビング横のダイニングの窓下にはガラリの予定がないんです。




窓下なのになぜガラリを付けていないのか等、細かいところでいくつか気になるところもあるので、2回目の打ち合わせ時にはガラリ設置場所の狙いも含めていろいろ聞いてみようと思います。




今日も読んでくださりありがとうございました。

換気システム「澄家」の風量設定を季節ごとに変える

こんにちは nao2です。





 ↓ ↓ 前回 ↓ ↓ の続きです。









「澄家」のコントロールスイッチです。(12月頃)



外気温が16℃ 各居室からの排気が床下に集められた温度が20℃ 



そして、注目してほしいところは、右下の目盛りの風量設定は「4」





と、いうところで本題、自分の中の疑問点




「家の大きさはそれぞれ違うのに、「澄家」の風量設定を一律「5」で推奨するのは何でなん??」




「必要換気量に問題がない範囲内で換気風量を季節毎に変えたいなら、風量設定はどこに合わせたらいいん??」




この2点を解決しようと思い、マーベックスの専務さんへ直接電話することにしました!!




マーベックスの専務さんとはこれまでに何度かお会いして面識もあり、とても親切にいろんなことをレクチャーしていただいています。




それに専務さんの家には私がずっと憧れている「床下エアコン」があって、見学させていただいたこともあるんですよ!!




マーベックス専務さんへの電話



nao2「家の大きさはそれぞれ違うのに、風量設定が一律「5」を推奨しているのは何どういうことなん??」



専務「ええ質問やな~。そう思うんはごもっともやわww」




nao2「風量設定の目安も含めてわかりやす~く教えて!!」





(もうお分かりだと思いますがこれは演出です。専務さんはとても紳士的な方ですので誤解のないように!!話の趣旨だけ汲み取って読んでください)





専務「じゃあいくで!! 実は風量設定「5」は、それぞれの家の大きさに合わせて風量を変えてるから同じじゃないねん!!





nao2「ええ?俺の知らんところで、、、そ・そ・そんなことしとったんや!!」





専務「nao2さんが言ったように家の大きさってそれぞれ違うやろ??で、建築基準法で定める1時間に半分の空気が入れ替わる容量を計算して、その容量に合うように風量を調整したのが風量設定「5」というこっちゃ!!」





nao2「なるほど~目から鱗がこぼれ落ちて止まりませんわ!!そういう事やったんか~」






専務「例えば小林住宅の展示場やtakaさんの豪邸みたいな大きな家になれば「澄家」は2台導入して調整することになるねん。」





nao2「うんうん、確かにそうなるよな~。で、もう一つ質問あるんやけど、冬場は床下の換気量を上げたら熱交換率が下がるやん。せっかくの高性能な熱交換換気システムやのにそれはもったいない気がするねん。床下の湿度も夏場に比べてそんな高くないし、最低限の換気量が確保できるなら無駄に換気風量上げんでもええんちゃうなかって思うねん。そういう時、風量設定はどこに合わせたらいいん??」





専務「えらい答えにくい質問するな~」





nao2「じゃあ、専務さんの家で個人的にやっている設定教えて」





専務「その前にいくつか言わして~や。建築基準法で定められている基準にも考慮されていないことがあるねん。例えば、同じ家の広さの家に2人で暮らしているのと、大家族で10人で暮らしているのとでは当然酸素の消費量は違うやん??それにC値が0.2と1.0では当然、家のすき間から自然に入れ替わる空気の量も違ってくるやろ??家の性能や暮らし方の実態に合わせてホントに必要な換気量は変わってくると思えへんか??それとか、ガスコンロで火を使う家もあればオール電化で火を使わない家もあるやん。そこでも酸素の消費量って変わってくるやん。」





nao2「うん、確かにそういう理屈になるな~」





専務「そういうところを細かく考慮していない基準になっているのは、要するに建築基準法の換気基準はかなりの余裕を持たせているということやねん。だから「5」よりも下の設定でも換気不足にはならないという理屈やねん」





nao2「で、専務さんの家はどないしてるんですか」





専務「家族構成や火を使うときとか、来客があったりとか家の中の状況は色々変化するやん。それに外気温もめちゃめちゃ寒い日もあれば、まぁましな時もあるやん。めちゃめちゃ寒い時は一時的に「2」まで落とすときもあるし、それほど寒くないなら「3」にしたりしたり色々変えているよ」





nao2「なるほど、一時的とはいえ「2」まで下げることあるんや。ありがとうございます。ごっつい勉強させていただきました!!」




我が家の風量設定


専務さんのレクチャーを聞いて、設定「5」がどういうポジションなのかが分かったので自分なりに設定を決めてみました。




春・秋は推奨どおり設定「5」




梅雨の時期から夏場は設定「6」





冬場は設定は基本「4」で、ちょっと冷え込むような日は設定「3」でとりあえずいこうということで、、、




「澄家」の設定は通常は「4」で、外気温が9℃以下になれば設定「3」になる条件設定で変更することにしました。







今日も読んでくださりありがとうございました。