はじめての家づくりで考えたこと~小林住宅 W断熱~

2017年11月、小林住宅のW断熱の家を新築。建築時から現在の生活まで思いつくまま気ままに書き綴ります。

Ua値0.41 C値0.27 太陽光発電とエネファームのW発電 ZEH住宅 外断熱(内基礎断熱)と吹き付け断熱の内外W断熱  
タームガードとエコボロンのW防蟻 在来工法耐震等級3 第1種換気システム「澄家」 

床下エアコンへの道 ~どこに床下エアコンを設置する?~

こんにちは nao2です。




前回の第1回の打ち合わせの続きです。




 ↓ ↓ 前回はコチラ ↓ ↓




マーベックス専務さんから提案していただいた床下エアコンの設置場所は難しいということで再検討となりました。。。





と、言う以前に、実はちょっとした不安があって、、、




我が家を改めて見渡してみると、1Fの居室内は既に家具類やクローゼットがぎっしりと配置されている状況なんです。。。




つまり・・・





床下エアコンを設置できるような場所がほとんどない!!・・・





なので「この先、もし床下エアコンを検討することがあるなら、きっと設置場所で困ったことになるな~」という不安がずっとあったんですよ。





そこで、、、




とにかく居室内で設置できそうな場所だけでもピックアップしておこうと、ずっと以前から考えていたアイデアがあって、それを思い切って専務さんに切り出してみることにしたんです。





まず目を付けたのは収納の中


家具類がすでにぎっしりと配置され、動線の邪魔にならない場所と言えば、まずはクローゼットの中を考えました。





クローゼットの中なら目に付かない場所だし、動線の邪魔にもならないですよね。


この収納の中とか





この収納の中とか





他にも階段下収納など、我が家では意図的に収納をたくさん付けたのでどこでもいけます。




裏を返せば収納をたくさん付けたから設置場所がないとも言えるんですが(笑)




とてもいいアイデアだと思いませんか??






この提案を専務さんに切り出したところ、その回答は、、、





「難しい・・・」と。。。





な・な・なぜ??・・・





その答えは「収納の扉がネックになる」と・・・





収納の扉には隙間があるから、そこから給気ができるのでは??って思うんですが、、、





エアコンは室内機に空気を大量に取り入れ、その空気を暖めて大量の空気を吹き出さなければならず、収納の扉の隙間からの給気では不十分だということ。





給気が不十分になればエアコンの吹き出しも不十分になり、エアコンそのものの能力が十分に発揮できないとのこと。






給気しやすいように造作で扉をルーバーに改良したとしても、今度は既製品の他の扉との見た目のバランスなどの問題もあり、あまりおススメはできないとのこと。





確かにその通りだ!!





それじゃあと「とっておきのもう一つのアイデア」を切り出してみることにしたんです。。。






これが無理なら「床下エアコンへの道」は完全に暗礁に乗り上げてしまうことになるので、ある意味勝負です!!







もう一つのとっておきのアイデアとは??


もう一つのとっておきのアイデアとはここなんです。





え?? ソファーがあるのにどこに設置するん??





まさかソファー撤去??





いえ!!ソファーはそのまま!!





よ~く見てください(笑)






ここです!!




ソファー下の隙間の空間に設置するという提案!!





たぶん、こんなところに設置しようと考える人なんてめったに居ないんじゃないでしょうか(笑)





ほとんどがテレビ台や棚を造作などで作って設置するパターンだと思います。





でも、、、色々と考えた結果、ソファーの下のこの場所だといろんな意味で理に適っているのでは??と考えたんですよ!!





まず、ソファー下のだと全く見えない場所で、これまでの暮らしと全く同じ景観が保たれます。





それと、、、もうひとつの理由!!






ソファー下にエアコンを設置すれば「エアコンの温風が吹き出すところのすぐ真上の位置にくるラグが高温で暖められる」ことに注目したんです!!






ラグを敷いてる場所は、家族がふだんから直に座ったり寝転がったりするので、そのラグがホットパーペットのように暖められるとしたらめちゃめちゃ快適になるはず!!





あと、ソファーに座った時にも、ソファー下の空間からやんわりとした暖気が足元を暖めてくれて快適になるはず!!





「なかなかのいいアイデアちゃうかな??」と、ずっと目を付けていたんですよ!!






でも、このアイデアにも問題が2つあるな~と思っていて、、、





一つは「基礎空間を考慮した床下エアコンの設置場所として効果的な場所なのか??」というところ。





それともう一つは「ソファーの隙間という狭い空間に床下エアコンの設置ができるのか??」ということ。





画像を見てお分かりだと思いますが、ソファーの奥の部分が床面まで沈み込んでいますよね??





この状態でエアコンを設置するなら、エアコンの頭が床上に出っ張ってはならず、床面とほぼ同じ高さで設置しないと干渉してしまうことに。





そういう設置ができるのかどうか、そして何よりもソファー下が基礎空間として効果的な場所なり得るのかどうかが最大のネックだと考えていたんです。






ソファー下に設置のアイデアに専務さんの答えは??


この提案に対し、専務さんの回答はいかに・・・いつもどおりの演出でどうぞ




nao2
「このアイデアはどないですか?いけそう??」





専務
「nao2さん・・・ソファー下はテレビ台の下と同じリビング内やからいけるで!!」





nao2
「マジで??同じリビング下とは言っても、テレビ台とは正対する位置やし、しかもソファー下は換気システムの空気の流れでは最も下流に位置する場所やけど??」





専務
「俺が今回テレビ台の下に設置を提案した理由は、床下エアコンはリビングに設置したかったからでそこが最大のポイントや!!だから造作物でテレビ台と兼用して設置するんがええと思っただけで、ソファーの下でもリビング内やから全くOKと言うことや!!」




nao2
「あと、床面すれすれじゃないとエアコンの設置ができひんのですが、それでもいけるかどうか見てもらえますか?」





専務
「そやな~見てみよか~・・・どれどれ??あ~・・う~・・・!!・・・nao2
さん・・・いけるで!!」





nao2
「・・・ほんまですか!!??・・・全く問題なくいけるんですか??」





専務
「床面すれすれでも、エアコンから吹き出す温風が床上に漏れないように断熱材できちんと塞いでしまえば問題ないし、エアコンの給気についてもソファーの隙間がこれだけあれば給気不足にならへんし、エアコンの性能自体には全く問題ないで!!とにかく床下が正圧で床上が負圧になるようにしっかりと塞いでおくことが大事で、エアコンの頭部分にある給気口が床上にきっちり出ていて、吹き出し部分がきっちり床下に出てるなら設置の高さは問題にはならへんで!!」





nao2
「な・なるほど・・・さすがは専務さん!!新住協の会員で自宅にも床下エアコンがあって、さらには自社の実験棟も持っているだけに圧倒的な知識量と説得力!!もうおいらはなんも言えね~~」





専務
「いやいや、、、ソファー下に設置とは、nao2さんもなかなか考えたなー。今までそんな奴はおらんかったし、そこは俺も思いつかんかっただけでなかなかええアイデアやと思うで!!あと付け加えるならエアコンのメンテナンスのこともあるから、設置したエアコンの床の開口部は大きく開けとかなあかんねん!!あ、でも、ソファーの座面が大きいから大丈夫やな」




nao2
「じゃあ、この場所で決まりですね!!でもやっぱりちょっと疑問があるんやけど。。。換気システムの最下流のソファー下にエアコンを設置しても大丈夫なんですか??上流から流れてくる換気システムの風とは逆風となってぶつかり合うエアコンの吹き出しはあまり良くないと思うねん。できるなら換気システムの吹き出し口の鼻っ面に温風を乗せていった方がええと思うねんけど??」





専務
「確かに理屈としてはその方がええし、換気システムで熱交換されたちょっと冷たい空気をエアコンで暖めながら順方向で空気を回す方がええのはその通りや!!でもそこにこだわりすぎなくてもいいねん。エアコンの空気量は換気システムの空気量と比べると圧倒的に多くて約4倍以上の空気量にもなるからあまり気にせんでもええねん。それと、nao2さんのエアコンの位置は確かに換気システムの最下流にあるけど、でも、隣にあるダイニングの基礎空間は換気システムの最上流になってるやろ??最下流の基礎空間の隣が幸運にも再上流の基礎空間、、、これが好都合やねん!!つまり、最下流のリビング基礎下は基礎内の中で最も正圧になっているので、負圧になっている隣のダイニングへ繋がる人通口へ整流板を使ってうまく大量の暖気が送ることができるから、そこで換気システムの空気と混ざって順方向で暖気が回るという事や!!あと、順方向の先にガラリを付けると、そこから暖気が抜けていくので、空気の流れは圧力の高い方(エアコン)から低い方(ガラリ)への流れが決定的になるやん。ということはエアコンの設置場所だけではなく、ガラリの設置場所も重要になってくるということや!!」





nao2
「整流板って何ですか??ていうか、人通口に向かってサーキュレーターなどの機械を使って強制的に温風を送り込んだ方がええんとちゃいますか??」





専務
「整流板とは読んで字の如く、風を集めて誘導するための板のことや。さっきも言ったようにリビング下にエアコンがあるからリビングの基礎内は圧倒的な正圧や。機械なんぞ使わなくても整流板を使うだけで換気システムの最上流へ、つまりダイニング下の基礎内に大量の空気が流れていくということや!!」





nao2
「そうなんですね。それで十分な効果が期待できるならそれでお願いします!!」






という感じのやり取りをしました。





とっておきのアイデアがなんとか採用され、設置場所の課題もクリアできて一安心です!!





次はガラリをどこに設置するのかというところへ話が移っていきます。





また続きを書きたいと思います。






今日も読んでくださりありがとうございました。

床下エアコンへの道 ~我が家は床下エアコンが可能なのか??~

こんにちは nao2です。




さぁ、床下エアコンへ向け、ついに第1回目の打ち合わせが始まりました!!





小林住宅の営業Sさんからマーベックス専務さんへ家の図面が渡り、我が家でも床下エアコンが設置できる間取りなのかどうか、、、特に基礎の立ち上がりの形状はとても重要なのでそこも含めて事前に検討していただいてたんです。





その結果を持って、Sさんと専務さんは我が家に来て直接家の中を見ていただきながらの打ち合わせです。





まずは、、、そもそも床下エアコンができるのかどうか、専務さんから回答をいただきました。(いつもの演出込みです)






専務
「基礎の図面を見させてもろたけど、nao2さん・・・・・いけるで!!」




nao2
「ほんまですか??・・・えらいあっさりな回答ですね・・・でも、とりあえずは良かったぁ!!難しい言われたらここで終わってまうから、とにかく先へ進めるんですね!!」




専務
「うん、問題なく進めるで~!!本来なら新築する段階で設計しておく方がいいんやけど、nao2さんの家は基礎の立ち上りが多すぎないことと、リビング部分の基礎空間が広いし、まぁ大丈夫やろ






とりあえず「床下エアコンへの道」は続行です!!





専務さんは、家族が最も長く居るリビング下に床下エアコンを設置して、そこを中心に基礎空間を暖めるのが最も効果的であり快適性も高まるという考えです。





しかし、床下エアコンはエアコンの設置場所から離れるにつれて、さらに基礎の立ち上がりなどの形状によって床温度が下がってしまうので、そこは床暖房と比べると大きな欠点となります。





なので、専務さんがリビングが望ましいと言うのは、1Fで最も広い基礎空間であるリビングの床下を均一的に高めの温度して、そこから各所へ暖気を回すことができるので好都合だということです。




ということで、専務さんが作成したエアコンの配置図面を見てみると・・・





ええ??!!




・・・・・・・・




そこ??・・・





その設置場所とはこちらです。。。



その場所とはテレビ台の下だったんです。。。






入居時に購入したテレビ台を撤去し、そこに床下エアコンを設置するという提案



こんな感じの造作物を作り、その上にテレビを設置するという提案だったんです。




イメージ画像ではエアコンがむき出しになっていますが、エアコンが隠れるようにルーバーを付け、エアコンの給気を妨げずに見た目も整えるというもの。





この提案を聞いて瞬時に「こ、これはマズい展開に??!!」と。。。




実はあのテレビ台・・・




妻がとても気に入っていて、しかも他の家具との調和も考えながら入居時に新調したものなんですよ!!




「それはマズい・・・!!」





さすがにテレビ台を換えてまではできない・・・





俺はそんなことをするためにこの世に生まれてきたんじゃない!!





でも、専務さんにはそんな事情があるとは当然知る筈もなく、





せっかくの提案なのに申し訳ないと思いながら、専務さんと営業のSさんには事情を伝え、別の提案を考えていただくことにしました。





床下エアコンを有効に機能させるには設置場所がとても重要であり、床下の換気システムの風の流れも考慮するならその場所は限られてくるはず。





そんなことは百も承知でありながら、すでに家具が置かれてしまった今となっては「居室内の設置場所って限られてくるよな」と、薄々わかっていたんです。。。




こんな事になるなら、、、やはり新築の設計段階で、家具の配置などを検討するのと同時に十分に練っておいた方がいいと思いますね。




こうなった以上、、、




いや、、、




実は、こんなことがあるかもしれないと思い、、、




設置場所について自分なりに考え抜いたアイデアがあったんです!!




で、このアイデアが上手くハマるかどうかはわかりませんが、思い切って切り出してみることにしたんです。





果たしてどのようにジャッジされるのか・・・





次回に続きを書きたいと思います。







今日も読んでくださりありがとうございました。

床下エアコンへの道 ~床下エアコンのデメリット~

こんにちは nao2です。




ここのところ床下エアコンの記事ばかりで、興味がない方にとってはつまらないと思いますがお許しください。




さて本題です。。。




「この人は完璧な人だ!!」と思っていても実はどこか短所や弱点があるのと同じように、、、




私がこんなに惚れ込んでいる床下エアコンにもやっぱりデメリットはあるんですよ!!





今回は床下エアコンのデメリットについてもちゃんと伝えておきたいと思います。









床暖房と比べて床温度にムラがある


壁掛けエアコンもそうですが、エアコンから離れれば離れるほど床温度はどうしても下がってしまいます。




あと、基礎の形状(立ち上がりや人通口)によって、暖気が回りにくいなどでも温度ムラがどうしても起こります。





それがすごく気になると思う人は、床下エアコンは向いていないのかもしれないですね。






シロアリ対策をしっかりしておかなければならない


これは、床下エアコンそのものとは直接関係していないのでデメリットとは違うかもしれないですが、床下エアコンには必須となる基礎断熱について言えることです。




基礎断熱は基礎の外周の立ち上がりを断熱材で覆ってしまうため、光を嫌うシロアリにとっては、断熱材の中に蟻道を作りながら基礎上にある構造材へ到達しやすくなるんです。




皮肉にも、断熱材がシロアリの侵入をサポートしてしまうというリスクがあるということです。





シロアリのリスクがあるので、防蟻対策はきちんとしておかなければなりません!!





特に床下エアコンに関して言うなら、シロアリは熱を感知して暖かいところに向かう習性があるそうなので、そういう意味では床下エアコンを導入していない家よりはシロアリを呼び込みやすいのかもしれません。





基礎断熱にはとても大事な防蟻対策ですが、小林住宅では2つの防蟻対策で備えています。





防蟻処理した断熱材の使用とタームガードシステム





 ↓ タームガードシステムについてはこちら



住友林業では防蟻対策のオプションだったようですが、現在では標準の防蟻対策となっているようです。





リスクをどう捉えるのかということですが、この2つの対策で十分だというのが小林住宅の見解。





当時の営業のTさんに「これまで小林住宅でシロアリ被害の報告はありましたか??」と質問したことがあります。





その答えは「一度もそういう報告はありません!!」とのことなので、十分と言えるのかもしれませんね!!






私もまぁこれで大丈夫だろうと思いましたが、、、ここは念には念を入れて、さらに安心したい気持ちもあったので、、、





内基礎断熱へ変更とエコボロンによる防蟻処理を追加して、万全の備えをしておくことにしたんです!!







施工が難しく相応の準備が必要


単に床下にエアコンを埋め込むだけというものではなく、床下エアコンについて知識やノウハウ、実績があるHMや業者さんに監修してもらわなければなりません。





床下エアコンについて詳しい「新住協」という団体に加入している方に監修してもらうのもいいと思います。





床下エアコンは基礎断熱だからOKというものではなく、そのために色々な課題をクリアしながら周到な準備が必要になります。





今現在、我が家はこの部分に取り掛かろうとしているのですが、、、思いつくところを書いてみると、、、





一口に基礎断熱と言っても、断熱材の施工方法がHMや工務店によって微妙に違うので、小林住宅の基礎断熱が床下エアコンに適しているのか??





基礎空間は立ち上がりがあるので、迷路のように複雑になっていると暖気が巡りにくく床下エアコンには適さないこともあるが、我が家の基礎空間はどうなのか??





床下エアコンをどの場所にどういう位置で設置するのか??





エアコンの機種とガラリ(暖気の出口)の設置場所は??





などなど・・・パッと思いつくだけでも色々出てきます。。。





エアコンのメーカー保証が適用されないかも


本来は壁に掛けて使用するエアコンを床下に設置して使用するので、エアコンが故障した際の保証は適用されない可能性があるので、そこは自己責任でやるという前提になります。





床下エアコンは冬のみの稼働で夏は使用できない


夏場の使用については色々な考えがあるようですが、私は「冬場の暖房のみの使用に限り、夏場は使用するべきでない」という立場です。





夏場の床下冷房は頭寒足熱に反するし、最も警戒すべきは「冷房によって基礎内での結露発生リスクが高まるんじゃないか??」と考えています。





床下エアコンが冬場だけの暖房設備と割り切れるかどうかだと思います。





メリットとデメリットを比べてみて



床下エアコンのメリットとデメリットについて自分なりに色々と考えてきましたが、





どう考えてもやっぱり「メリットからデメリットを差し引いても有り余るくらいの大きなメリットが床下エアコンにはある」という結論になるんです。






せっかく基礎断熱にしているんだったらやっぱり床下エアコンを導入したい!!




小林住宅の基礎断熱にマーベックスの換気システム「澄家」




ホントに最強の組み合わせなのかどうか、私が実験台となろうと思います。





床下エアコンが最大限に機能できるよう、全神経を集中させてしっかりと取り組んでいきたいと思います。





さて、次回は第1回の打ち合わせ、、、次の一歩がいよいよ始まります。






今日も読んでくださりありがとうございました。

床下エアコンへの道 ~床下エアコンのメリット②~

こんにちは nao2です。




前回に書ききれなかった床下エアコンのメリット①の続きです。



 ↓ 前回はこちら





前回、床下エアコンの魅力について快適性や温熱環境の事を書きましたが、それ以外にもまだまだあるんですよ。。。








イニシャルコストが安い!!


床を暖める方法で代表的なのは床暖房。



しかし、床暖房を導入するならかなりの高額になりますよね。



それが理由で断念する人もたくさんおられるようです。




例えば、床下エアコンのように1Fフロア全部を床暖房で暖めようと思えば軽く200万円くらいはかかりそうです。




対する床下エアコンの導入コストですが、、、




家庭用のエアコン1台と設置費用、それとガラリの設置だけで済むので、おそらく床暖房の10分の1くらいの金額でできるんじゃないかな??と思っています。




この違いは大きなメリットだと思っています。




確かに床暖房は温度調節ができて強い暖かさも得ることができますが、高気密高断熱住宅ではそこまで高温にする必要もなく、しかもこれだけのコスト差があるなら床下エアコンで十分だと考えています。




ランニングコストが安い!!


冷房はエアコン一択ですが、暖房はエアコンをはじめいろんな暖房器具がありますよね。




その中で最も安上がりなのがヒートポンプ技術を使った暖房器具




その代表がエアコン。




床下エアコンなら光熱費も経済的です。




一条工務店のようにヒートポンプ技術を使った床暖房もありますが、電気式やガス温水を使った床暖房の光熱費はけっこうかかってしまいます。




電気代やガス代を気にするあまり、あまり床暖房を使わないという方もおられますが、せっかくの床暖房なのにもったいない話ですよね。





あ、それと、、、床下を暖める方法としては床下エアコンの他に蓄熱式の暖房などもあります。




このタイプは器具がヒートポンプ式じゃないと電気代がかかってしまうので注意が必要です。




オール電化の方なら、夜間の割引時間帯を上手く活用するなどの対応が必要になると思います。


 


そう考えると、床下エアコンはとても手軽だと思います。





メンテナンスコストが安い


床暖房にしろエアコンにしろ機器類は必ず故障します。




床下エアコンは仕組みがとてもシンプルなので、故障のリスクはエアコン本体だけです。




もし、高性能のエアコンを買い替えたとしても、せいぜい工賃を含めても20万円以内くらいまでで済みそうです。




床暖房はどうでしょう。




本体の故障だけではなく、床下に張り巡らせたパイプの破損などの故障のリスクもあり、そうなると大掛かりになり、修理費用もエアコンより高額になると思います。





床下エアコンはとても経済的


家の新築を計画すると、予算がオーバーしてしまい、そうなると仕分けの対象になってしまうのは床暖房っていうケースが多いのではないでしょうか??




よっぽど床暖房にこだわりのある人や床暖房ありきじゃない限り、贅沢な設備だと思ってしまいますよね。




もし、基礎断熱の家で床暖房をあきらめた方がおられましたら、床下エアコンを検討する価値は十分にあると思います。




と、言いつつ、、、床下エアコンにも残念ながらデメリットがあります。




そこもちゃんと説明しないと・・・ですね。




そのあたり、次回にデメリットも書きたいと思います。






今日も読んでくださりありがとうございました。

床下エアコンへの道 ~床下エアコンのメリット①~

こんにちは nao2です。



少し前の記事で、床下エアコンがどういうものなのかを簡単に説明しました。




床下エアコンを聞いたことのない方にはだいたいどういうものかわかっていただけたかと思います。




さて今回は、私が床下エアコンに惚れ込んだ理由というか、、、床下エアコンのメリットについて書きたいと思います。








床が暖かいと快適性が上がって多幸感に包まれる


床下エアコンは、床暖房ほど床の温度を強く上げることはできませんが、




床下エアコンが床下空間を暖めることで、その熱が床合板やフローリングに伝わり床が暖かくなります。




ほんのりと暖かい床、もしくは全く冷たくない床、という状態になります。





それじゃあ物足りないと思うかもしれないですが、、、





高気密・高断熱の家ならそれくらいがちょうどいいんですよ!!




どういうことか・・・??




床の温度が上がり過ぎてしまうと、床の面積が大きい分、それだけ床からの輻射熱が大きくなり、室温が上がり過ぎてしまうんですよ。




だから、ほんのりと暖かい床くらいが、高気密高断熱住宅ではちょういい室温と快適性になるわけです!!




それと、床下エアコンなら無垢材のフローリングを選ぶこともできます。




床暖房のように床面が高温にならないため、無垢材が反ったりすることもないからです。




我が家では無垢材ではないですが、床下エアコンのほんのりした暖かさと、無垢材の本来感じる暖かさが相まってとても快適になるのでは??と思います。




暖気をあちこちから出すことでさらに快適になる


何度かブログでも書いていましたが、我が家の窓はサーモスⅡーH




ネットでは低性能だとボロクソに言われている窓ですが(笑)




我が家ではそれとわかりながらあえてサーモスⅡーHを採用しました。




理由は簡単、、、当時の小林住宅ではサーモスⅡーHが標準仕様だったからで、そこを高性能の窓に変更すればアップ料金が大きく、先の光熱費で元が取れないと判断したからです。




そこで私は、サーモスⅡーHを選んだ引き換えに「窓の性能を補うためにできるだけの工夫をしよう!!」と決意し、これまで色々な工夫をしてきました。




窓の数は最小限にする




窓の大きさと方角に注意する(南側の窓は大きく、北側は窓をなくす)




窓の種類(FIX→滑り窓→引き違い窓の優先順位)




夏場は日射遮蔽のために窓には軒を付け、冬場は軒を潜って日射を取り入れる設計




シャッター、スタイルシェード、ロールスクリーン、ハニカムを活用して、季節や状況に応じて対策をする





これらの工夫や対策は、これまでのブログでいろんな箇所の温度計測や光熱費で公開してきたとおりで、かなり効果があったことを証明してきました!!






前置きが長くなりましたが、、、ここで言いたかったのは、、、





これまでの「窓の性能を補う取り組みの延長線上に床下エアコンがある」ということです!!





「窓周りの床上にガラリを設置し、床下エアコンの暖気で窓周りを暖めることで窓の性能を補えるんじゃないか?」ということ。。。






暖気をエアコンの設置している1か所から出すのではなく、断熱性能が弱いとされるあちこちの窓周りの床に分散し、そこから暖気を出すんです。




窓の性能は、どんなに高性能の窓だといったところで、せいぜい壁の断熱性能の3分の1程度しかありません。




こんなことを考えているうちに、ますます床下エアコンの魅力に引き込まれてしまってたんですよ!!




床下エアコンは2つの効果で部屋を快適にする


温熱環境的な効果は、床を暖めることによる輻射熱効果と窓周りを中心に暖気の出口を分散させることで居室内の温度ムラを減らすことが最大の効果だと考えています。





他にも、床下エアコンのメリットはまだまだあるんです。




全てを書くと長くなるので、次回に続きを書きたいと思います。







今日も読んでくださりありがとうございました。